勝連城の前で、おばちゃんが一人でやってた小さな屋台のような店。平日で雨降りで昼時も外れてたし、お客さんはいませんでした。
沖縄そばを注文したら、「ビーフシチューがゴニョゴニョゴニョ・・・」と、おばちゃん。
(ゴニョゴニョ・・・の部分はイマイチ良く聞き取れなかった(^_^;) 何だか沖縄の人って、沖縄言葉というか、声が小さいというか、時々何言ってるのか分からないんですよ。まあ、雰囲気で分かりますが)
ところで、メニューにはビーフシチューがないんですよね。あったかなあ、記憶にないだけかも(^_^;) 値段も確かめず、「じゃビーフシチューをちょうだい」
5分ほど待つと、「ごめんね、ご飯が少ししかないから、沖縄そばでいいかい?」と、おばちゃん。
「いや、ご飯少ないほうがいいから、ビーフシチューでいいよ」
「そうかい」
また5分ほど待つと、「じゃ、今すぐ用意するから、これでも食べてて」と出してくれたのが、写真の揚げドーナッツでした。
「今すぐたって、もう10分ほど待ってるケド・・・」などとは言わず、ドーナッツをつまみます。おいしい。後で、「これおいしいですね、揚げドーナッツですか?」と聞くと、「シャダーアンダーギー(アクセントが難しいです、「は?」なんて聞き返しちゃったもん)というよ」とおばちゃん。これが、ガイドブックで目にしていた、かの有名なサーターアンダギーだったか、とうれしかったです。
さらに10分ほど待って、やっとビーフシチューが出てきました。ビーフシチューのご飯の上に、なぜかトーストがのってました。「ご飯少ないから、これ食べて」というわけです。
ビーフシチューは、ビーフがトロトロにとけて、どこにあるの、あっ、あったあった、みたいなところがありましたが、素朴な味でおいしかった。
驚いたのが、このトースト、何の変哲もないトーストにただバターが塗ってあるだけのものなんですが、やたらとうまいんです。焼き加減も絶妙。何コレと思いました。バターも違うみたいです。
食べ終わり、「いくらですか」と聞くと、
「450円です」
「ええ、そんな安いの」と私。
「牛肉は免税だから、ゴニョゴニョ」
「へえー、そうなんだ」 勉強になるなあ。
「ごめんね、ご飯少なくて」とおばちゃん。
「いえ、いえ、おいしかったですよ、トーストも。バターが違うのかなあ」
「あら、違うかい? アメリカのゴニョゴニョ」
「ああ、そうかあ、アメリカ産なんだ、へえー、いやあ、おいしかった」
ビーフシチューが出てくるまで、だいぶ待たされたような気がしますが、その間にサーターアンダギーとか、トースト焼いたりしてくれたんですね、きっと。それから、このビーフシチューが入ってる皿ですが、本当は、大きいほうにご飯なんじゃないかなあ。なんだかおもいっきりサービスしてくれたような、お茶もポットで出してくれたし、旅人に優しい暖かな人に出会ったような気がします。うーむ、良かった。沖縄いいねぇ。「また来たいね、沖縄」